退職を決意して、行動に移すときには、たくさんのハードルがありますが、その中でも特に面倒なのが、現在在職している会社に辞意を告げる時ではないでしょうか。
今回は、私自身の経験も踏まえて、退職を引き止められた時には、どのようにするのが良いのかを書いていきたいと思います。
引き止められて迷ってしまった・・・
退職を現職の上長に告げた時の反応として、あっさり「分かった」と言われるのは、少し拍子抜けでもありますが、まぁ結果ラクなので良しとしておきましょう。
しかし、引き止められてしまい、さらに待遇を改善すると言われてしまうと、誰しも少しは迷ってしまうのではないでしょうか。
では、どのような時に迷いが生じてしまうのでしょうか?
・待遇の改善を持ちかけられた時
・ここを辞めるような奴は他で通用するわけない、と言われた時
・転職したいという動機が曖昧である時
このあたりが多いのでは」ないでしょうか。
過去の私はこの三つ、全て当てはまったことがあります。
待遇の改善を持ちかけられた時
前々職のブラック企業を退職するときに、ブラック企業ゆえに上司への報告が最もハードルが高かったことを覚えています。
上司(ヤンキー出身)、社長(体育会系武闘派)、副社長(体育会系元女子プロ選手)と、社長室に呼び出されての面談。
それまで、査定の面談の時に、私が待遇の改善を求めても改善されなかったのが、「社員の待遇を改善しなくて、何が会社だ!」と、
美談を語りながら、待遇を改善するから残って欲しい、と言われました。
しかし、具体的にどう改善するのかには触れられず、ここで首を縦に振ったところで、結果なし崩し的になってしまいそうだと思い、強い退職の意思を示しました。
この後に転職先が見つからないというハードな状況が待ち受けているわけですが、正直この時が一番しんどかったかも・・・
「待遇を改善する」というのは、心が惹きつけられる言葉ではありますが、「だったらなんでその前に改善してくれないの?」と、思いませんか?
普段から評価制度が正しく運用されていれば、退職とは関係なしに、妥当な待遇が与えられているはずです。
その場しのぎの引き止めであれば、残ったとしても結局あまり社内の状況は変わらず、また同じような不満を抱えてしまう可能性があります。
そのことを肝に命じておきましょう。
ここを辞めるような奴は他で通用するわけない、と言われた時
これも、前々職のブラック企業に入社して一年目ぐらいに、仕事のミスが続いてしまい、上記のメンツで面談になってしまい、ボロクソに言われた挙句、だったらもう退職しろと言っているようなものではないか、と思い退職したいと告げましたが、その時に言われた言葉です。
結局そのブラック企業に長く勤めて感じたことは、「ここでしか通用しない仕事しか伸びない」ということでした。
このような言葉を言う人はだいたい、仕事よりも「自分の思い通りに動く人間」を評価します。
無駄なローカルルールが多い状況だったのも、そうしないと役員が怒るから、という小学生レベルのような理由からでした。
「自分の思い通りにならない人間は、他でも役に立つわけがない」という独自の物差しで測ってきます。
もし、このようなことを言われたら、「ここでしか通用しない仕事しか伸びない」会社であることを証明しているんだな~と思って、強い意思を持って気にせず退職してしまいましょう。
余談ですが、このブラック企業に在籍していたほとんどの社員が、一度は一年以内に退職したいと申し出てこの流れを通過していますw
転職したいという動機が曖昧である時
「なんとなく現状が嫌だ」という理由で転職を決めてしまった場合、その先の「転職して自分は何をしたいのか」「どのような会社へ入りたいのか」と、いうことが曖昧になってしまいます。
ゴールを設定できていないので、当たり前のことですね。
そんな状態のときに、前出の状況になってしまうと「やっぱり転職しないでおいた方がいいのかな」と、気持ちが揺らいでしまって、結局ズルズルと文句を言いながらも働き続けることになってしまいます。
転職したい、と考えた時に現状の何が不満なのか、本当はどのような仕事をやっていきたいのかをしっかりをビジョンを描いたうえで行動に起こしましょう。
「なんとなく」退職してしまうと、結局は金銭的理由などでやむなく「なんとなく」転職することになってしまいます。
前々職を退職した時の私は、この状態に近かったように思います。
でも、とにかく前々職の全てがいやになってしまい、アラフォーにも近づいていたので、「40になる前になんとかせねば!」という焦りで動いてしまっていたな・・・と少し反省しています。
だから、前職の昭和スタイルな仕事の仕方を引きずる職場に転職してしまい、そこも半年で退職するという結果になってしまいました。
現在の職場は満足はしてはいないものの、少しずつでも「改善していこう」という意見が出しやすい環境であることは良いところだと思っています。
また、上司が威圧的でなく、わからないことはしっかりと教えてもらえる環境なので無駄なストレスがないところは良いかな、と・・・
この記事を書くにあたって、今年また転職活動を水面下で進めていこうと考えているのですが、自分の行動と思考を振り返るのに良い備忘録にもなりました!
引き止められてしまって、気持ちが揺らいてしまっている方への参考になれば幸いです。
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